忘水庵 つれづれ

滋賀県野洲市で裏千家茶道を愛好する自称小さな茶人の独り言

上巳の茶事の振り返り

ところどころうっかりを発動しながらも、無事に茶事を終えることができました。

 

待合床は春風無高下。

前日にまさか雪がチラつくとは…💧

 

女子会茶事でひな祭り。ワイワイキャッキャとお喋りが止まりません(笑)

 

お花は昨年も似たことしました、小鼓の胴を花入に見立てて、桃の枝に菜の花。

 

いつも一番緊張するお濃茶ですが、火もよくおきて、いいお湯が沸いたんじゃないか、濃茶がおいしく練れたんじゃないかと亭主は一人、心のなかでニコニコです☺

 

茶入の仕覆は法隆寺蜀江錦の一つなのですが、長い正式名称も教えていただきました。

赤地格子蓮華文蜀江錦。色と模様をそのまま名称にしている…。言葉だけ覚えるのは大変そうだけど、裂地を見ながらなら言えるヤツですね。

 

懐石の写真も少々。

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汁は手毬麩。白多めの合わせ味噌。 

向付は赤貝とわけぎのぬたです。

煮物椀ははまぐり真薯。

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焼物は鮭を幽庵にして。

白酒焼にしたかったんだけど、白酒が見つからなかったのですよ…。

 

預け鉢の一つは煮物です。飛龍頭、蕪、コゴミ。

もう一つはウドを白和えにして。


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そして小吸物には私の念願叶い、土筆を使うことができました。

いや〜ずっと憧れてたんですよね~💕

茶事の2日前に土筆が一本ひょろりと生えているのを見つけて、周りをさがすと、芽を出したばかりの、全身袴に覆われた土筆発見。

 

そして主菓子はひちきり。


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いつもお世話になっている梅元老舗さんに、この茶事のためにひちきりを作っていただきました。

土台部分を緑にしてほしいと注文しまして。それ以外はご主人のセンスにお任せを。

この緑の部分にはよもぎを入れてくださって。上にのっているのもピンク一色ではないのがさすが職人。ありがとうございました。

 

干菓子は塩芳軒さんのしののめと亀屋良永さんの花一枝。なんだろう…どちらも塩味っぽくなってしまった😅

 

そしてただただお喋りに花が咲く。

まあ今日のお茶事の趣旨が女子会なのでね。

 

嬉しいことにお客様から家でお茶事をしようかとの話もでてきまして。まあ我が家の茶事を見たら、どこでもできると思ってもらえますよね!

 

次はどこかに客として招かれることを夢見て。